◇通年菓子◇


三条銘菓 コロナと三条

 明治二十年八月十九日 日本最初の公式皆既日食観測が三条の大崎山で成功しました。素晴らしいコロナが見られたことでしょう。この成功を記念して同年記念碑が建てられました。

 令和ニ年「日本天文遺産」に選定されました。

 渋皮付きの栗を日食の太陽に見立てて、その時見えたコロナを裏ごしした栗とアーモンドプードルで表現しました、小麦粉を使わないお菓子です。


和釘の里

 金物のまち三条の産業は洪水で困窮した農民の副業として、当時大谷代官の和釘製造奨励〔1625年(寛永二)〕からはじまりました。

 三条の基になったその和釘を、母なる川・暴れ川である五十嵐川の恵みとしてできた上質の枝豆を餡にして用い、折りパイ菓子で表現しました。


三条・八十里越 ひめさゆり

 三条・下田の先は福島との県境で「八十里越」と呼ばれる名所旧跡です。その道すがら可憐に咲く三条市の花「ひめさゆり」に、心惹かれる人は多いと思います。その「ひめさゆり」をミルク餡入りのお菓子で懐かしい味に表現しました。

 ひめさゆりが咲く三条の豊かな自然を思い浮かべながらご賞味頂ければ幸いです。



三条 鍛治火花物語

 燃えさかる炎  真っ赤な鉄の塊  ハンマーの音 飛び散る火花

ひとつひとつに物語があります。

 先人の残して来た鉄と戦う力強さや炎の激しさをチョコ饅頭の菓子で表現しました。表面のチョコの皮は炎を表わしています。中はチョコ餡で、その中にもチョコが入っています。


月の都

 三条を取り囲む山々からすっきりとした月が眺められます。昔から月にはこの世では味わえない、えも言われぬ果実がなっている都があるといわれています。その果実を粒の杏(あんず)にたとえ芯にして、風味豊かな洋風に仕上げました。


三条小町

 城下町として栄え商人職人の町として発展してきた三条には、いつの時代も清楚で明るく 活発な評判の三条小町がいます。

 さわやかな一粒の梅をその愛くるしい三条の小町娘にみたてて、つつみ焼き上げ純な味に仕上げましたのがこの「三条小町」です。


三条 栗の里

 越後の国三条ではいろいろなおいしい作物が豊富に実ります。その豊かな実りを極上の栗であらわして、ひと粒ひと粒丹念に白餡とバター生地で包み、焼き上げたお菓子です。


三条の芋なかま

 三条市にある福祉施設の利用者が収穫した三条のさつま芋は、太陽の光と大地の栄養をたっぷり含んだおいしいさつま芋です。

 そのさつま芋にバターと生クリームを入れて洋風に仕上げた、この「三条の芋なかま」は皆の力が合わさってできたお菓子です。

 このお菓子にかかわった人、手に取ってくださった方のすべてが「芋なかま」です。


三条銘菓 鬼追い最中

 「鬼追い最中」は、二月三日に三条市本成寺で行われる節分の豆まき鬼踊りの行事にちなむ銘菓です。美味しい越後の餅米をふっくら焼いて鬼の面を形取り、上質な小豆を餡にして、栗を一粒入れた最中です。

 その鬼踊りは、戦国時代、夜盗の横行に悩まされていた農民が本成寺の僧兵と力を合わせて勝利をおさめた事が起こりともいわれています。


三条銘菓 なむの里

 親鸞聖人は流罪に処せられ越後に来られました。荒涼とした自然の中に生きる人々と共に歩まれ、その教えは越後の大地に深く根づいて今日におよんでおります。

 厳しくも豊かな越後の緑の大地を抹茶生地でつくり、親鸞聖人が蒔かれた布教の種を聖人が好まれた小豆で表わし、中に入れたお菓子です。

 (小麦粉は使用しておりません)


ゆきわ最中

 雪輪は慎ましく控えめで雪が解けるごとく儚い、それでいて壊れづらい六角の形から真の強いという意味を持ち、古来より愛されてまいりました。美味しい餅米を雪輪の形に焼き、その中に、小豆を炊きあげ餡にして合わせた最中です。

 最中は「合わせるお菓子」ということで祝い事に良く使われていました。今ではご法要等を含め広く使われています。


三条名物 元祖味噌まんじゅう

 初代敦賀屋長吉が、滋養のある越後味噌を外の皮に入れ内側の白餡と調和させ独特の製法で創りましたのが「三条名物 元祖味噌饅頭」です。

 江戸時代からの味をご賞味ください。


三条名物 元祖くるみ餅

 初代敦賀屋長吉が、越後平野の美味しい米に厳選した越後醤油を混ぜ込み、くるみをまぶして独特の製法で創りましたのが「三条名物 元祖くるみ餅」です。

 江戸時代からの味をご賞味ください。


三条銘菓 笹巻

 新鮮な卵と砂糖、小麦粉を混ぜ込んで滋養のある蜂蜜を入れた生地を、笹の葉の形に焼き、上質の北海道小豆の粒餡を入れて巻いた三条の誇るお菓子です。

 ほのぼのとした懐かしい味に、心いやされるでしょう。後世まで伝えられるお菓子のひとつです。


🌻ひまわり饅頭

 合併前までの三条の市花、「ひまわり」にちなむお菓子です。ひまわりがいつも太陽に向いている様子に元気づけられる人は多いはずです。

 新鮮な卵と砂糖、小麦粉を特別な方法で混ぜ、表面をひまわりの花のように焼き上げ、北海道小豆の粒餡を入れたお菓子です。